「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、船上で生まれ育ち一度も船を降りなかったピアニストの生涯を描いた「海の上のピアニスト」の完全版。大西洋をめぐる豪華客船の中で生後間もない赤ん坊が見つかり、生まれた年の1900年にちなんで「ナインティーン・ハンドレッド」と名付けられる。船内で育った彼は、やがて船内のダンスホールでピアノを演奏するようになり、即興で曲を次々と作り出していく。そんなある日、ナインティーン・ハンドレッドは船内で出会った美しい少女に心を奪われるが……。日本でも99年に劇場公開されたインターナショナル版ではカットされた40分近い未公開シーンなどが含まれるほか、タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されている。日本の劇場公開から約20年を経た2020年、インターナショナル版の4Kデジタル修復版の公開にあわせ、イタリア完全版も日本で初公開される。